あゆみより

今日食べたもの、観た映画、飲んだ酒、読んだ本、考えたこと。

【雑感】人を動かす、とは

人を動かす、とは、こんなにも難しいのか。

いや、「人を動かす」という表現はあまり良くないかもしれない。

「人の信頼を得て、互いの目的のために、力を貸してもらうこと」。

私の心はそのつもりでいても、私が発している言葉や行動が、それを

困難にさせているのかと思うと、非常に情けない気持ちになるのである。

 

メタファシリーテーションでも学んだのに、難しいのは

「自己肯定感」を持ってもらうということ。

誰しも、本当は自分の欠点や落ち度を自覚していて、

それを他人に指摘されることは、想像以上に傷つく。

傷つけば、瘡蓋のように、自分を守るための言い訳や嘘が生まれる。

瘡蓋を無理やり剥がそうとすると、余計に傷が深くなり、

言い訳はどんどん膨らんでいく。

 

責めず、急かさず、目的を自己に問い、事実を明らかにしていく。

どんなに些細でも、成功の事実を見出し、応用していく。

 

今週は踏ん張り時だ。

【随時更新】ネタ帳

  • 町工場事情
  • 寄付してみた
  • ビール検定目指してみた
  • レザークラフトで作ってみた(買い付け、製造、原価計算まで)
  • 父の話
  • 母の話
  • 噛み合わない夫婦の話
  • 子供の頃の工作、なんでも紙で作った話
  • 小説やイラスト、漫画を見せびらかしてた話
  • 転校(鹿児島弁で宮崎弁を笑われた話、校歌を大声で歌わなくなった話)
  • チョコレート
  • AKBをyoutubeで見まくって一時期それなりに詳しくなった件
  • NMB劇場公演に行ってきた
  • マイブーム遍歴
  • 入社してからのマイブーム遍歴
  • gacco
  • シヴァナンダヨガ
  • 洋画(Amazon Prime)、特にプラダを着た悪魔バーレスク
  • ドラマ、特に深夜食堂、重版出来、GG、バチェラー
  • ハイボール一択派からの華麗なる転身、ビール
  • 作り置きメニュー変遷
  • 漫才の話#1サンドウィッチマン
  • 漫才の話#2ノンスタイル
  • どっちもどっちな話
  • 私の身銭じゃないからできること・できないこと
  • 見えない誰かに押されている事象に名前をつけたい
  • ポストカード回顧録
  • 読書感想
  • うらやみ
  • できないこと
  • したくないこと

【ビール】【食べる】タルマーリー

「ビール飲み放題&パン」という最高の組合せを堪能すべく、

初のスーパーはくと鳥取の智頭町へ。

ビールやパン、スコーンは時折イベントで買ったりするけれど、

工房の訪問は約1年ぶり。

 

久々に自動改札のない駅に降り立ち、送迎車で店に到着。

早速ぐいっと一杯頂きたい衝動にうずうずしていたが、

まずはタールマーリーのものづくりの思想・方法・現場の案内を受ける。

 

タールマーリーのものづくり、その主役は何と言っても

多種多様な麹・菌・カビたちである。そしてそれらが醸し出す豊かさは、

現代の日本ではなかなか得られないどころか、

除菌・殺菌という文脈の中で忌み嫌われてさえいる。

 

そんなお話を聞き、こだわりのビールやパン・ピザを充分堪能しましたよ、

というグルメ日記にまとめ上げたかった。(本当に美味しかった。)

が、私の心中は当初の期待とは裏腹に終始モヤモヤしていたので、

それをメモしておきたい。

 

1. 時間は誰のもの

「ものづくりは手間暇かけたほうが楽だ」という。

一見矛盾するようだが確かにそうである。

 

労働の現場では、1秒でも早くものが仕上がれば、

その浮いた時間は決して自由になれる訳ではなく、

また次の労働作業が待っている。

 

 

少ない時間でより多くのものを生産することが価値である。

 

そうやって、みんなで、急かしあっている。

私はここにはいない誰かにお尻を叩かれている。

同時に、私はここにはいない誰かの首を絞めている。

 

 

それがきちんと果たされた時、対価が支払われる。

でも、そんなに急いで、ものを作って、作らせて、

誰がそんなに急いでいるの?そう思うことがしばしばある。

 

その感覚をこの資本主義社会に持ち込んではいけないのだろうか。

例え周りにダメと言われても、この感覚を隠し持って、

ちょっとしたスパイのような気持ちで働きたいと思う。

 

2. 信者たち

でもなんだろう、このモヤモヤは。

飲み放題タイムの時間、ビールを味わい尽くす我々の後ろで、

オーナーさんに熱心に質問攻めし、著書にサインを求める客たち。

 

確かに、タルマーリーの思い・考えは概ね理解できる。

でも、どんなに正しくても、それが全てだと言わんばかりに

一人の人・組織を教祖のように祭り上げるのは、なんとも違和感のある光景である。

強いて突き詰めるなら、それは、オーナーさんの言う「多様性を受け入れること」に

反することに繋がってゆくのではないか。そんな気がする。

 

でも、そんな一切合切抜きに、お土産のビールとパンはこの鼻と舌で確と味わいたい。

 

【美術】江戸の戯画

副題の「鳥羽絵から北斎国芳暁斎まで」って

一体どこからどこまでなの?と興味をそそられ鑑賞。

 

ざっくり言うと、あの丸っこい顔と細い手足が特徴のゆるい

画風(鳥羽絵)が後の浮世絵でも有名な絵師へ引き継がれている

ということなのだろう。

 

そしてそれらは現在の4コマ漫画・フリップ芸にまで通じていると

言ってもいいくらいの、ユーモアや風刺・親しみやすさがある。

 

ただ私が最も引き込まれたのは、そんな魅力を吹き飛ばすほどの

鮮やかで大胆な彩りを放つ 「地獄太夫がいこつの遊戯ヲ夢に見る図」だった。

【映画】万引き家族

久々に気になる映画だったので、あえてあと1週間くらい

楽しみに取っておくつもりだったのだけれど、今日つい観てしまった。

 

期待通り、「問題作」だった。

登場人物の行いによってハッピーエンド(ないしバッドエンド)が

導かれるような、そんな白黒はっきりした「答え」を突きつけるものではなく、

観る人に、現在の日本に、「問い」を投げかけている。

その意味で良い「問題作」だと思う。

 

決して彼らのやり方が正しいとは思わない。

でも、見捨てたのは、傷つけたのは、罪を犯しているのは、誰?

 

最近現に報じられている悲痛なニュースと相まって、

その問いがより鋭く深く突きつけられた思いである。