【本】ニューヨークの24時間(引用多めの備忘録)
「#キャリア」でヒットしたブログを読み漁っていたときに出会ったこの本。
この本の焦点は以下。
- 人生は有限であるから、時間の使い方とはすなわち生き方である。
- 「忙しい人」のための(むだを削ぎ、意義のあることに時間を注ぐための)仕事術・生活術。
- 特に仕事においては、時を忘れるほど熱中しているときがもっとも効率が良く、そのような働き方(人生の目的や自分能力に合っていること)を選ぶこと。
以下、刺さったことば。(引用ばかり・・・)
人間は「忙しい人」と「ひまな人」とに分けられる
この中には「忙しがっている人」も随分います。仕事の整理やつき合いの整理が下手なために忙しがってばかりいるけれど、よくみると、むだが多いというタイプです。
何年もまえから、「転職を考えている」といいながら、ずっと同じ職場にい続けている人っているでしょ。(中略)この世に生まれた以上は少しでも社会に貢献したい、とすぐ行動を始めたりはしない人。彼等は「ひまな人」たちです。新しい一歩を踏み出すエネルギーを持たない人たちです。
夢中になれる仕事
誰も、自分の人生の長さは知りません。(中略)
でも、誰でも、その長さに限りがあることは知っています。人生が永遠ではないこと、いつかは必ず終わるものであることを知っています。
私たちが時間を気にし、時間をむだにしたくないと感じるのは、そのためでしょう。ですから、時間の使い方は、生き方の問題なのです。
いずれにしても、自分に納得のゆかない仕事に就いていたり、本来の自分の能力とは関係のない仕事を選んでいる人に、上手な時間の使い方を教えることは誰にもできないと思うのです。
自分をよく知る
誰にとっても有限である時間をよりよく使うには、というテーマを考えるとき、自分自身をよく知っていることは、大前提です。(中略)
もし、あと三カ月しか生きられないと分かったとき、何をしたいか。一年なら?二年なら?……
多分、終身雇傭という制度の最大の弊害がここに現れているのではないかと思いますが、まあなんと多くの日本人は、なりゆき任せに生きていることでしょう。(中略)
このように、誰かがあなたの住む場所や仕事の種類や働く環境を決めてしまうという生き方を何十年も続けていれば、自分は本当のところ何をやりたいのかが分からなくなってしまうのかも知れませんね。これは、個人にとって大変な悲劇であり、社会にとっては膨大な損失ではないでしょうか。
常に自分が時を忘れるほど、自分が好きな、自分に向いている仕事につくべき。
そのためには、まず、自分が何が好き(嫌い)で、何が得意(不得意)で、何を果たしたいのか、きちんと分かっていなければならない。
何十年も前の著書であるが、そんなメッセージは、経済的・物的な豊かさだけがゴールとは限らなくなった昨今、twitterやブログはじめあらゆる方面から聞こえてくる。
(また、当時の最新ツールだったワープロやオンラインデータベースの活用も紹介しており、その点も含めて、著者は非常に先見の明がある方だなと思う。)
上記の人生観・キャリア観は十分に腹落ちするのだけれど、私は「何かやってみないと分からない」「よく考え取捨選択しなければ」を行ったり来たりしているのが現状。
でも、日々漫然とボールを受け続けるよりは、その思考を片隅に置いているだけでも、少しづつ行動が変わるものと願いつつ。
以上